2007/12/22

Endless Wire



2007/11/01(Thu) 01:36

WHOは年取ってからよくなった珍しいグループである。若いときもよかったのだが、青さ、ダサさが強かった。年をとってから、いい具合に枯れて、かっこよくなった。ドラムとベースがかけてしまったが、WHOはピートさえいれば後は誰でもいい。でもロジャーはそのダサさと洗練されてなさがいいんだと思う。


2007/11/21(Wed) 21:41

SELL OUT

これは20になるかどうかの頃に貸しレコード屋で借りた問題作である。傑作アルバムであるとは決して言えない。駄曲が混じっているからである。しかしPeteTownshendの天才がかしこにきらめいている。



 2007/12/22(Sat) 03:29

 撤回します。Sell Outは間違いなく名盤です。Who Are Youもそうです。

2007/12/15

Dylan

そしてDylanこれは最近出たベストのことではなく、ずっと前、70年代かな、に出たカバー集である。これはたしか日本未発売、少なくともCDは未発売のはずである。私も店で売っているのにはお目にかかったことがなく、P2Pで落としたのである。しかしこれは最初に聴いたときから傑作だと思った。しばらくしてこのアルバムはレコード会社とDylanとのあいだで契約のイザコザがあり、レコード会社が未発表テイクを集めて勝手に発売したアルバムであるらしいことを知った。それにしても、いい。

Down In The Groove

を聴いている。なかなかいい。リリースされた時は貸しレコード屋でCDを借りて聴いたのだがピンとこなかった。たしかDylan and the deadの後か前かである。Deadも、これも、駄作だなと思っていた。80年代の世間の評価は低いが私は絶頂期であったと思っている。しかしこのアルバムはさすがに駄作と言わざるを得ない・・・と思っていたが、けっこういいじゃん。特にこのアルバムにはSteve Jonesが参加している。彼が曲を録ったときの様子を話しているのを読んだのだが、とてもテキトーだったらしい。後にも先にもあんなlooseなレコーディングはなかった、と話している。

2007/12/05

J.D. Salinger THE CATCHER IN THE RYE

ふと、サリンジャーの原文が読みたくなって、高校生の頃買ったペーパーバックを開いた。catcherの赤茶色の、carpenterの黄色の表紙は見るだけで当時を思い出してしまう。両方とも1ページも読まなかったのだが、だいぶすんなり読めるようになっていた。しかしぎっしり書いてある。最近読んだり書いたりする文章は短くて、数行ごとに改行されているようなものが多い。文の途中で改行することさえある。仕事の文章と文学とは違うが、それにしても小説というのはこうやってぎっしり書くのが本来の姿である事を再認識した。小説でも、司馬遼太郎なんかは異様に改行と空白が多い。これは読みやすいようで読みにくい。私は司馬遼太郎の作品はほとんど読んでいない。いったん竜馬を読んでみた事があるが一冊目で挫折した。ああいう書き方だと、ページに余計な視覚情報が付加されて、純粋に概念の媒体としての役割を果たさなくなってくるのではないか。