2010/02/28

WHO'S LAST

The Whoで初めて聴いたのは Who's Lastだった。
これは解散前のライブテイク集である。

Whoはライブで真価を発揮するバンドなので、
シングル集などのベスト盤よりも、こっちの方がバンドを理解するには適切だった。
そんなつもりは全く無かったが。

それは高校生のとき、まだCDなんか無くて、
貸しレコード屋でアナログ盤を借りてきてカセットテープにダビングした。
それからもう20年以上が経つが、媒体がCDになったりMDになったりしながらも、
ずっと愛聴盤であり続けた。
そして今は、Itunesで買ってiPhoneで聴いている。

Peteのギターが非常に軽快でよく聴こえるのだが、
ギターが、確かシェクターとかいうメーカーのテレキャスターモデルである。
Pete Townshendと言えば、リッケンバッカー、SG、レスポールというイメージが強く、
特殊な時期だ。

後で映像を見たらピョンピョンとびまくっている。
レスポールではああは行くまい。

1曲目はMy generationである。

歓声のフェードインから始まる。
ドラム、ギター、ベースが軽く音を出す。
歓声がやまない・・・・と思うと、ブーイングのようなものが起こる・・・
アレ?と思うと、あのイントロが始まり、再び大歓声・・・

このオープニングがたまらない。

これを聴いた後で普通のベスト盤を聴いてがっかりした記憶がある。


2010/02/25

JuJu club 5集


Judain 名義になってはいるが、曲と演奏はJuJu clubである。
一回ずつ聴いただけだが、5集は駄作と感じた。
Judain の方は、JuJu clubっぽいが、イマイチだ。
仲がギクシャクしていたのだろうか。
いい意味でバカにしたような、ふざけた感じがなくなってしまった。

2作とも、Judainを前面に出したために、
彼女に重圧がかかり、他のメンバーも不満を抱いたのではないか。

Judain には、あの「黄色いリボン」が収録されている。
歌詞も英語で、そのままである。
これはまさか・・・と歌詞カードを見てみると、
作詞作曲者がクレジットされ、アレンジがJuJu clubとなっていた。
が、それはテープのようなもので貼ってあるものだった。
まさか・・・
そのテープのようなものを剥がしてみると、
"Composed, Arranged, Lyrics by JUJU Club"
となっていた。

2010/02/21

JuJu clubとcardigans

JuJu clubの歌詞をデータとして欲しいなと思って調べていたら、
「16/20」の「내가널원할때」が cardigansの carnivalという曲のカバーだ、
という情報を見つけた。
だが、クレジットにはJuJu clubの曲であるとクレジットされているという。

それって、「パクリ」ってことじゃないのか?

youtubeの動画がリンクされていて、iPhoneですぐに確認してショックを受けた。

「こいつら、JuJu clubをパクってる!」
とさえ思った。

絵が古っぽかったので昔のグループかなと思ったら、
1995年の作品だった。JuJuのほうは1996年。

わたしも大好きなあの曲が、パクリだったとは・・・。
cardigansという名前は聞いたことがあるかな、というくらいで、
曲はひとつもしらないが、このcarnivalという曲は有名なようだ。

「16/20」には、これを含めて3曲の「カバー」があるらしい。

しかし、一曲しかクレジットはなく、
その一曲も「Motive: Blondie 의 Denis」となっており、
「モチーフとした」というだけで、カバーしたつもりはないようである。

家に帰って、もう一度 carnivalをyoutubeで見た。
曲全体の雰囲気はそっくりで同じ曲のようだが、
よく聴くと微妙に違う。

モチーフにしたのか、パクったのか、意識せずに似てしまったのかはわからないが、
少なくともカバーではない。

「パクリ」といえば、「Fun Fun 」に、Rolling stonesのbrown sugarのイントロのと
そっくりなギターリフが出てくる。
これも、雰囲気はそのままで、「ブラウンシュガーじゃん」と思うと崩れていく。

JuJu clubの何がいいのかは一言では言えない。
単純でいて、メロディーがとても美しくて、
彼らはどういう音楽を聴いて育ったのだろうとは思っていた。

ちなみにcardigansは「ニューウェイブ」というジャンルに分類されるらしい。
私はこのての「ジャンル」をほとんど信頼していない。
「パンク」「プログレッシブ」「オルタナティブ」「ヘビーメタル」・・・

JuJu clubは最近は活動していないようだ。
持っていない最後の2枚のアルバムをオンラインで買った。
アマゾンには売ってないし、オークションにも出ていなかった。

ラブリーボーン

テレビのCMで、中に船の模型がある瓶を叩き割ると霊界でもそれに対応して船が壊れるシーンと、主人公の女の子のかわいさにひかれてみてきた。

ゴーストとか、奇跡のなんとかとかいう映画でも、
死後の世界を描いたものはあったが、
地上の行為が霊界に反映するのは、どちらも描いていなかったのではないか?

そして、死者が地上に働きかけるのは非常にささやかで、
ほとんど「気のせい」レベルにとどまっている。

私は、この描き方に非常に感心した。

映画自体の評判はいまいちのようである。

観に行ったシネコンでも、チケットはあまり売れていなかったようだ。
題材が題材だけに、日曜日に家族やカップルで観るような映画ではないし。

観る前から、泣くのはわかっていた。

ストーリーも、演技も、節度があるというか、抑制されていたというか、
露骨でなく、感情をぶちまけたようなものでもないのが、よかった。

観る人によっては、それが「中途半端」と感じるかもしれないが。

私はこの映画の監督のことも役者のことも原作のことも何もしらない。

でも、CMで見たほんの少しのシーンで、観るべき映画だと思った。

そしてその勘は間違っていなかった。


鎮魂とは、成仏とは何か。
被害者の無残な遺体が発見されて両親がそれを確認する、
犯人が捕まって罵倒されて、
こんな残酷なマネをした男がいると大々的に報道する、
そんな様子を、もしこの映画のように死者が見ていたとしたら、
どうだろうか?

「私の遺体がパパとママに会えてよかった」
「悪いことをした犯人はその報いを受けるのよ」
なんて思うだろうか?
私は、自分が死んだら遺体なんかとっとと焼いて欲しいと思うが、
みんなはそうじゃないのだろうか?

遺体なんて、金庫にはいったまま、誰も見つけることのできない
穴の底に捨てて埋め立ててしまったほうがいいんだとさえ思った。
あれは、犯人が自分の犯罪を隠蔽するための行為だったが、
それがはからずもスージーを「葬る」ことにもなっていた。

性犯罪に限らず、「悪」というものは絶えることがない。
絶えてしまえばいい、と思う気持ちは正しいものだろうが、
それは極めて困難で誰にも成し遂げられていない。

また、「悪」は決して他人事ではなく、
誰もが自身の中に持っているものである。
全くの善人も全くの悪人もいない。

犯人役は普通の紳士である。
それは、「紳士を装った鬼畜」ととらえることもできるが、
「紳士も鬼畜の所業をなす」と言うこともできる。
そして実際、犯罪というのは多くの場合そういうものだろう。

自分の利己心や信念に基づいて理性的に遂行するというよりも、
感情や肉体に振り回されて「我を忘れて」しでかすのが多くの犯罪である。
だから、更生施設というものが存在するのである。


私が子供の頃見ていたマンガやヒーローものの番組では、
悪の親玉みたいなのがいて、それが怪獣やら何やらを送りだすのだが、
親玉は常に生き延びる。

この世の悪の親玉も、そのようにしぶとく生き続けている。
そして、われわれが忘れてはいけないことは、
私達もその親玉の子分かもしれない、ということである。

悪を憎むことと同じくらい、自分の中の悪を自覚することが必要である。


JuJu clubの「カバー」


「16/20」に収録の以下の3曲。

돈이드니
Denis (Blondie)

내가널원할때
Carnival (Cardigans)

이첸아냐
Bizarre Love Triangle (New Order)


・・・全部そっくりです。
私も勉強不足でした。

もっといろんな音楽聴かないとね・・・。


2010/02/07

極道めし

iPhoneを充電するために入った漫画喫茶で見つけた。

「あしたのジョー」を探したがどうやらないようなので、席の近くにある書棚を見ると極道モノばかりである。その中で、この漫画が目を引いた。

なんだこれ?タイトルが書いてある部分、なんていうんだっけ、そこに書いてある絵が、みんな何か食べている。暇つぶしに読んでみたら、これがおもしろい。声を出して笑ってしまった。

この漫画は極道モノとグルメものを両方パロディーしたような、それでいてふざけてもヤケにもなっていない、不思議な作品である。

漫画アクションに現在も連載中のようである。
ジャンルわけするとすれば、グルメものになるであろう。

しかし、話題になる食事はインスタントラーメンだの、喫茶店のナポリタンだの、たまごかけごはんだの、そんなものばかりである。
刑務所にはいった連中が暇つぶしにうまかったメシの話をして唾を飲み込ませたら勝ち、というゲームをするのだが、特におもしろかったのは、うめぼしやラッキョウの話をして唾を飲み込ませるというほとんど「反則」をしたところである。


2010/02/01

JuJu club


私は10年ちょっと前、韓国に行ったことがある。
以前書いたが、私には韓国人の親友がいたので、
韓国には親近感があったのである。

韓国に行ったのは、その友人ともう疎遠になってしばらくした頃だった。
確か、当時は金大中が大統領で、「韓国に来てください」というCMが
TVでよく流れていた。

2泊くらいしたのだが、たいしたところには行けなかった。

NHKの韓国語講座を見てちょっと勉強したつもりでいたが、
全く通じなかった。英語か、ヘタをすると日本語の方が通じる。

泊まったホテルも日本人がフロントにいるホテルだった。

帰るときに、両替を空港でし損ねて、東京のある銀行で両替することになって、
電話をかけた。
もう忘れてしまったが、私はそのときに銀行員の対応に腹を立てて、
公衆電話で大声を出して行員を怒鳴りつけて受話器を叩きつけるように切った。

その後その銀行へ行って、なんとか両替を終えて、家へ帰った。

そして、その時住んでいたアパートの部屋で、
JuJu ClubのCDを聴いていたら、
なぜか涙があふれてきた。


JuJu Clubは韓国のバンドである。
なんでそのCDを買ったのかはもう覚えていないが、
4作目までは今でも持っている。

その後どうしたのかなと調べてみたら、どうもJUJU clubとしては活動していず、
ボーカルのジュダイン名義で2007年にアルバムが出たのが最後のようだ。