2010/04/12

丸山真男 「日本の思想」

丸山真男の「日本の思想」を読もうと思った。

赤いボールペンで1ページ目から傍線が引いてある。
私にしては極めて珍しいことだ。

しかし、すぐに私は疑問を感じて読めなくなってしまった。
「思想」などというものに歴史などあるのだろうか?
人の思想が進歩したり受け継がれて発展していくことなど、あるのだろうか、と。

それは動物の獲得形質が遺伝しないという進化論の否定と同じことを意味する。

伝統的な思想と、欧米から輸入した思想。
伝統思想と外来思想。

ここで感じたことは、この「日本の思想」自体が「外来思想」によって、外来の方法によって語られているのではないか、ということだ。

その方法では日本の伝統的な思想はとらえどころの無い、なんの系統もない、曖昧で非論理的な、迷信のようなものとして受け取られているのではないか、ということだ。