旧約聖書を読む (17) エステル記

エステルは美しい女性で、ペルシャ王の気まぐれから発したことで王妃となる。彼女を育てたモルデカイがペルシャの大臣の長たる者にたいし不敬な態度をとったので「ユダヤ人を滅ぼす」という詔が発せられるが、エステルが王にとりなしてその詔を取り消し、さらに、ユダヤ人保護条例のようなものを作らせる。それによってユダヤ人は堂々と敵対する民族を殺しまくる。

ここで、「ユダヤ人」という呼び方に気づいた。

「さて首都スサにひとりのユダヤ人がいた。名をモルデカイといい、キシのひこ、シメイの孫、ヤイルの子で、ベニヤミンびとであった。」と書いてあるから、「イスラエルの民のうちのユダ族」という意味ではない。

エズラ記ですでに「ユダヤ人」という呼び方が登場しているが、歴代志までにはなかったのではないか?(確認してはいない)

多分この呼び方は外国人というか異民族がイスラエルの人々を呼ぶ呼び方である。ダビデ、ソロモンを生んだ部族で人数も多かったようだし、分裂したときも一部族で独立していたから、イスラエル民族の代表とみなされたのだと推測する。





陰影礼賛

谷崎潤一郎 この随筆は名作だと頭の中にあったのだが、内容をまったくと言っていいほど覚えていなかった。 読んでみると、忘れていたというより、明らかに読んでいない。 厠の話が出てくるが、こんな話を読んでいたら絶対に忘れないはずだ。 陰影礼賛は、たしか高校生の国語の授...