2012/10/29

旧約聖書を読む (9) サムエル記上

サムエルはさばきづかさというより祭司である。
ひとびとが王を求め、サウルがサムエルに油を注がれ王となる。ところがサウルはアマレクびとと戦ったときに、徹底的に殺しつくさなかったことで、サムエルの口を通して主から「王にしたことを悔いる」と言われる。その頃ダビデが登場し、有名なゴリアテとの戦いなどで名をあらわし、「サウルは千を殺しダビデは万を殺した」と歌われるなどして、サウルはダビデに嫉妬し殺そうとする。サウルがダビデを追い回し、ダビデが逃げる。ダビデはサウルを殺せるチャンスがあったのだがそれをせず、とうとうサウルは泣いてダビデに謝る。だがサウルはペリシテ人に攻められ、息子達が殺されたときに自害する。

死んだサムエルがサウルに頼まれて口寄せの女に呼び出される場面がある。
読み落としでなければ、今まで死んだ人間が語ることなどなかった。聖書は主や神の使いが登場し語ったり食事をしたり戦ったりするが、死んだ人間がよみがえったり語ったりすることはほとんどない。というか、私はイエスとこの場面以外に知らない。

また、サムエル記はずいぶん人間的というか、「物語」っぽくなっている。ダビデについても、「血色のよい、目のきれいな、姿の美しい人」などという、人間的なことが書かれている。

アマレクびととかペリシテびととかとの小競り合いがつづいてイライラしてくる・・・。