クトゥーゾフという、あまり評価されていない軍人をトルストイは誉める。ピエールがナターシャと再会する。ナターシャだとわからないくらいやせてしまっていたが、ピエールはナターシャに結婚を申し込む。しかしそれは直接ではなく、マリヤを介して伝えられる。そこで第四巻が終わり。
今度こそ平和が戻ってきて、ピエールのこころにも平穏が戻ってくる。
私は文学というのは人生、社会について懐疑や疑問を呈するものだと思っていた。そしてそういうものばかり読んできた。しかし戦争と平和は静かな調和した世界を提示している。
あとはエピローグを残すのみだ。ニコライはどうしたのか?マリヤと結婚するのか?
エピローグのある小説を読んで覚えているのは、「日本沈没」くらいだ。しかし、エピローグといっても二編あってけっこう長い。