西村賢太 「暗渠の宿」

つづいて、「暗渠の宿」という作品を読んだ。 

女と同棲する話だが、やっぱり藤沢清造の話が出てくる。 というか、それが話の中心になっている。部屋の中に、墓標をいれるガラスケースまで作ってしまう。

これほどまでに、一人の人を尊敬できるものだろうか。 これはもはや「学者」ではないか。

陰影礼賛

谷崎潤一郎 この随筆は名作だと頭の中にあったのだが、内容をまったくと言っていいほど覚えていなかった。 読んでみると、忘れていたというより、明らかに読んでいない。 厠の話が出てくるが、こんな話を読んでいたら絶対に忘れないはずだ。 陰影礼賛は、たしか高校生の国語の授...