幻冬舎文庫。
ある場所である人が好きな本としてあげていて、タイトルにちょっと興味を持って読んでみた。
よくわからない小説だった。
分類するならSFであろう。
日本が降伏しないまま戦争を続けた世界に主人公が迷い込むという話だ。
まず、そういう話であることがわかるまでが長い。
描かれている世界はいわば異次元の世界なので、現実感がなく、想像もむずかしい。
村上龍の作品は「限りなく透明に近いブルー」しか読んだことがない。
「ブルー」はおもしろく読んだ覚えがあるが、「五分後」を読んで、「こんな文体だっけ?」と感じた。
なんだか語彙が貧弱で文体もストーリーも退屈というかとらえどころがない。
何故「五分後」なのか、それにどんな意味があるのかは最後まで読んでもよくわからなかった。