2015/07/25

ラーゲルクヴィスト 「バラバ」

岩波文庫。

ずいぶん前になるが、これを映画化したものを見たことがあって、ちょっと印象に残っていた。

いつか原作を読んでみようと思っていた。


作者はラーゲルクヴィストという、スウェーデン人だ。

全然どういう人かわからない。

今まで彼に関する話を聞いたこともない。ノーベル賞までとっているというのに。



バラバはイエスと一緒に十字架につけられていたが、慣例により罪を許された男だ。

そのときの話は福音書に書かれている。「イエスではなくバラバを許せ」というのは、

当時のユダヤ人たち、神を信じていた人たちが怒り交じりに主張したことだ。


もちろん、人々はその事に関してイエスやユダヤ人、またはピラトなどに注目した。

この小説は、誰もがどうでもいいと思っていた、バラバのその後を描いたものだ。


イエスの素性すらあやしいのだからバラバに関してはもっとあやしい。

でも、相当の悪人だったようだ。何人も人を殺して略奪を繰り返すような男だったらしい。

どう考えても、許されるべき人間ではなかった。



映画では、ローマで見世物として剣をもって戦う闘士という設定になっていたと思う。

彼は連戦連勝、不死身となるのである。


イエスの代わりに罪をゆるされて不死身となる、ということに感心したのを覚えている。


しかし、小説にはそういう話は出てこない。

許されたバラバはぼんやりとして、別に今までの悪行を悔いて劇的に改心するわけでもない。


むしろ、虚脱状態、いける屍、余生のような状態で生きている。

そして最後は、放火事件が起こり、それに加勢して死刑となる。









2015/07/20

amazonの買取サービス

うわさを聞いて、カネがなかったので、やってみた。

古本屋に本を売ったことは何度かあるが、ほとんどカネにならない。
100円になるのも、ごくマレだ。

CDはディスクユニオンでけっこういいカネになるのだが、
最近はCDをすっかり買わなくなったので、売るほどない。


本18点、CD2点を送付した。

送付前に、amazonのサイトで買取金額を確認する。
「非常によい」「良い」「可」などの状態により金額が変わる。

まず自己査定をして、一覧を印刷し、身分証明書のコピーを同封して、
集荷依頼をする。

集荷は申し込みの翌日くらいに来てくれる。

金曜日に発送して、月曜日は祝日だったのだが、月曜の昼前に結果が出た。
休日でも査定してくれるのだろうか?

自己査定では1万3000円ほどだったのだが、1万円くらいになった。

買取不可のものが6点あった。

それにしてはまあまあの金額だ。

さすがアマゾン。


が、銀行に代金が振り込まれるまで1週間から2週間だという。

それは遅い・・!

(追記)
休み明けの翌々日に振り込まれた。
買取不可の品物は数日後に帰ってきた。

現金で買ってくれるのは初回だけで二回目以降はアマゾンギフト券になるようだ。

が、もう売れるものなど何もない・・・

2015/07/12

MAD MAX

コンビニでDVDを買った。

殺伐として無味乾燥な世界。

砂漠の中に果てしなく伸びる道路、そこを走る暴走族と警官。



動物とか、老婆とかのワンポイントが救いになっている。

最新作ではなかったか、効果的でなかった。


残酷なシーンは露骨ではなく、ある程度暗示的に描写される。


これも、最新作にはなかった。


まあ、特に何も得るところのない、想像していたとおりの映画だった。

描き方が、思っていたよりよかったけど。


妻子が追われて殺されるまでは、恐怖映画のようだった。

2015/07/11

MAD MAX: FURY ROAD

twitterでおもしろいツイートをする人がおもしろいと言っていたので見てみた。

日曜日、ちょっとした仕事があって終わった後、新宿ピカデリーで見た。


マッドマックスは確か私が中学生の時最初の作品が公開され、友人の間ではおもしろいといわれていたようなかすかな記憶があるが、観たことはなく、ストーリーなどをきいてもまったく見ようという気にならなかった。


観ている間は退屈はしなかったが、正直言って面白くもなんともなく、期待はずれだった。

登場人物たちが追ったり追われたり戦ったりしている理由がよくわからない。


一番興ざめだったのは、主人公たちがどこかへ向かって突き進んでいたと思ったら、いったん通り過ぎた場所へ引き返したところだ。


まあ、わたしは起承転結がはっきりした、胸のすくようなアクション映画とかはだいっ嫌いだけど、たまにはそういうのでも観るかと思って行ったのでがっかりした。