2020/01/10

JOKER

たしかおととしに「ダークナイト」を今更ながら初めて見たのだが感心した。

そして去年「JOKER」が話題になった。
ジョーカーが主人公の映画だという。
いわゆるスピンオフというものか。


観ようと決めて上映スケジュールを確認しているときに初めてロバートデニーロが出ているのを知った。

映画が始まってだんだん、「タクシードライバー」の雰囲気を感じ始めたが、後でwikipediaを見たらそれは意識されていたことらしい。

あと、「時計仕掛けのオレンジ」も思い出した。


観ていて退屈することはなかったが、思っていたより悪を掘り下げていることもなかった。

ジョーカーは不幸な境遇ゆえに悪人にならざるを得なかった、という、
言ってしまえばつまらない話でしかなかった。

ダークナイトの時のジョーカーの悪に対する執念というか、忠実さとさえいえる徹底ぶりの方が強く印象に残っている。

本作ではジョーカーが人々を殺していくのに、ある程度正当な理由がある。

そして映画はそんなジョーカーが英雄視されるような描き方がされる。

あくまでも映画の中で民衆が彼を支持するというだけなのだが、
その必然性というか、そこまで人々の心をとらえるような強いものがあるとは感じられなかった。