2010/06/26

フリードリヒ・A・ハイエク 「隷従への道」

あるブロガーがすすめていたので買ってあったが読めずにいた本。

この著者名を見ればそのブロガーが誰かはすぐにわかるだろう。
別に名前を出しても問題はないのだが万一ググられて「知識人」が迷い込んで笑われるのもイヤなので、名前は書かない。

そのブロガー(以後I先生とする)がすすめた本でもう一冊買ったものがありそれはドゥールズという人のものである。
これも読めずに置いてある。

I先生のすすめる本はどれも読めない。彼は高校生のときにドストエフスキー全集を読破したそうだ。またしきりにマルクスをほめている。それは彼と犬猿の仲であるこれも有名ブロガーのU先生も同じだ。最近マルクスを褒める人をよく見る。というか、今人文系の大学教授になっているような人でマルクスを否定する人を見つけるほうが難しい。

マルクスの本は最近ちょろちょろと読んでいるが、何が書いてあろうと、本気で熟読することはないだろう。

さてハイエクのこの本であるが、要するにヒトラーが政権をとるようなことになったのは何故か、というようなことを考察したもののようなのだが、なんとも薄味と言うか歯切れが悪いというか、とらえようのない文章である。

頑張って少し読んでみたのだが、「社会主義は幻想だった」というようなことが回りくどく書かれている。

全体主義、集産主義、共産主義、という言葉もでてくるが、社会主義をメインに書かれている。
「社会主義がなぜ失敗したのか」あるいは「社会主義が間違って進んだ方向を正そう」というような意図がありそうでそれもはっきりしない。

とにかく容易な断定を避けている。
1943年に書かれている。

好き勝手に書いていたら眠くなった。
またあらためて。