2023/06/18

ビートルズ

youtubeでおすすめに表示されたのをきっかけに、ビートルズについての動画を観ていて、なんだかんだで私はビートルズの曲をほとんど全部聴いていたことにあらためて気づいた。

私は普通、洋楽のアーティスト・バンド名をカタカナで書かない。Bob Dylan, Sex Pistols,  Led Zeppelin, Deep Purpleなど。「ボブ・ディラン」「レッド・ツェッペリン」「ディープ・パープル」などと書くのはカッコ悪い。

しかし、ビートルズについては、The Beatlesと書くのはなんだか違和感がある。彼らはもはや、単なるひとつの洋楽のバンドではなく、それだけで一つのジャンルとなってしまっているようなところがある。


ビートルズを聴くようになったきっかけは何だっただろうか?子供のころはテレビで歌番組を見るのが好きで、やがてラジオのランキング番組を聴くようになった。当時はランキング番組(ベストテン番組)がたくさんあって、日曜日は朝から夕方までラジオを聴いていることも多かった。不二家歌謡ベストテン、全日本歌謡選抜など。歌謡選抜は文化放送の番組で確か午後1時から放送が始まる。番組を聴いている人からの電話リクエストを生で受け付けて、3時半からランキングを発表していき、4時半に終わる。

中学生になるといわゆる「洋楽」というものに興味を持った。FMラジオから雑音の中で途切れ途切れに流れてきたカルチャークラブの「君は完璧さ」を聴いて衝撃を受けた。歌謡曲とはまったく違う、洗練された高級な音楽だと直感的に感じた。

ビートルズは解散して10年以上たっており、ジョンレノンがなくなってからも2年がたっていた。そのころ私はビートルズは過去のバンドだと思っていたが、今から10年前なんて2010年代、今の私にとっては「ついこの間」であり、その頃流行っていた音楽すら、新しすぎて知らない、となってしまっている。

中学2年か3年のあるとき、FM東京のマイサウンドグラフィティという夜中の3時ごろやっていた番組で、ジョンレノン特集をやった。45分の放送で、何回かにわけて放送されたのだが、私はそれをキッチンタイマーなどを使ってカセットテープに録音して、繰り返し聴いた。しばらくはビートルズの曲を聴くと、そのときのテープに入っていた曲順を思い出してこの次はアレ、というくらいだったがさすがにもう今はそれはない。

その後、ビートルズのアルバムを聴くようになったが、そのジョンレノン特集に入っていた曲以外にめぼしい曲があまりなく、ビートルズとはジョンのバンドだったのだなと思った。

当時はよくわからなかったが、今では聴けばどの曲がジョンでどの曲がポールか大体わかる。基本的に曲を作った人が歌うからだ。聴いてわからなくても調べればわかる。

私はジョンレノンが好きで、ポールの曲はあまり好きではないが、ビートルズのアルバムとして名盤だなと思うものはポールが活躍しているものが多いことに気づいた。Sgt. Pepperとか、white albumとか、Magical Mystery Tourとか。

ただし、やっぱり、今でも、興ざめしてスキップせずにいられないポールやジョージの曲はある。ジョンの曲でそういうのはほとんどないのに。