2007/04/30

Mystery Train



2回目だということにしばらく見てから気づいた。工藤と永瀬というポップすぎる役者が出ているのが少し違和感があったので敬遠していた。初回の印象もあまりよくなかった。Elvisに対する思い入れのなかった前回と今回では見方も大きく変わった。前回はElvisはたんなる有名人でしかなく幽霊のエピソードも皮肉なのかと思っていた。
メンフィスって何もない町なのかな。

ROCKY THE FINAL

ROCKY THE FINALの評判がいい。ブログや週刊誌などではけなしている人は皆無だ。
来週金曜日公開。多分激混みするだろう。ロッキーは芸術作品ではないが、「別腹」だ。見てもいないうちから勝手に話を想像して泣きそうになった。
あの音楽が流れて、ロッキーは50歳で、エイドリアンはすでに亡くなっている、もうそれだけで泣くのは必至。


ROCKY THE FINAL

takeshis'以来の劇場。涙が流れましたよ、最初の方で。
でも、駄作ですね。ロッキーシリーズ最低ですね。2といい勝負ですね。
タリア・シャイアは出演を断ったんではないでしょうか。
それでやむを得ず死んだことにした。
ポーリーも老けたね。

2007/04/15

GHOST DOG

公開を見に行った最後のジャームッシュの映画。たしか正月だったと思う。
この作品はあまり傑作だとは思わなかった。ジャームッシュにしてはメッセージというか主張が強いように感じた。
あらためて、武との共通点を感じた。公開当時も、BROTHERと重なる部分が多いなとおどろいたのである。

2007/04/13

男たちの大和

ヒットしたというのであまり見る気にならなかったが、テレビならタダなので録画しておいた。今まだ途中なのだが予想通り安っぽい人情モノになっている。
もっとファナティックで悲壮な話だったらいいのにな。
音楽が暢気。長渕の主題歌じゃなくて終始ながれているオーケストラの音楽のこと。画質がよすぎて逆に安っぽい。

出てる役者がポップすぎる。渡哲也、中村シドウ、反町、一茂、奥田エイジ・・・。シドウは特に気に食わん。

そのくせ戦闘の場面ではけっこうグロい。
戦争の悲惨さを伝えようとかいうつもりなのか。
CGもなんか、醒めるね。

2007/04/12

素晴らしき哉、人生!

このタイトルは皮肉でもなんでもなく、そのまんま人生って素晴らしいですね、という意味である。
わたしはこの映画を20歳のころ、ある人にすすめられて見た。
その人との関係は単なる友人よりは少し公的な関係だったのだが、
わたしは素直に感動はできない、というような感想を述べた。
と言いながら実は涙まで流していたのであるが。

しかし、涙を流しながらも、何か違うという感じがあった。
今回再度見てみて、やっぱりおかしいと感じた。

この映画はおそらく、クリスマスキャロルにヒントを得ていると思う。
そして私はクリスマスキャロルにも、この映画と同様の批判的な気持ちがある。

この映画には天使がでてきて人生に絶望した主人公が自殺しないように導いていくのであるが、
それは自分が翼を得るためなのである。
もしかしたら天使は無償の行為でおこなっているが照れ隠しあるいは気を使わせないためにそう言っただけかもしれないからそれはよしとしようか。

天使は主人公が存在しなくなった世界を見せ、人生を取り消す事は苦しみと同時に喜びも消す事になる事を思い知らせる。
そして主人公は生きてるだけで丸儲け的な心境になる。
そこへ、主人公がカネに困っていることを知った人々がカンパをしに集まってくる。めでたしめでたし。


この映画の根底には、人は正しく生きていれば必ず幸せになれる、神様が天使が見ている、だから人のために誠実に生きましょう、という思想が流れている。クリスマスキャロルもしかり。

そういう考えは素晴らしいことのようだが、実は間違っている。
それは、現実はそんなに甘くないなどという意味ではない。

そうとは明言されていないが、この主人公が天使に助けられると言う特別扱いを受けたのは、それまでの人生で自分を犠牲にしておおぜいの人を助けてきたからであろう。
もちろんそのことは素晴らしいことだ。私もそれには感動を覚える。

しかし、だからと言って自分が窮境に陥った時にその見返りに助けてもらえはしないのである。もしそれを期待するのだったら、もしくは自分は今までみんなのために尽くしてきたのにこんな不幸な目にあうなんて神様は不公平だ、と呪おうものならその人の善行はすべて無に帰する。

この映画と対照的なのがヨブ記である。
ヨブも主人公と同様正しき人であるにもかかわらず疫病に打たれた。
しかもこれはサタンが神に断りをいれて打っているのである。
この時ヨブは自分は悪い事は何もしていないと譲らなかった。
しかし、これも神のみこころです、と受け入れる事もせず、
生まれてこなければよかった的な発言をする。

結局ヨブはその後神に祝福されるのであるが、
それはそれまでの正しい行いに対してではなく、病気になっても失わなかった信仰に対してなのである。

信じるものは救われる、という言葉は無神論者やアンチキリスト者にそんなうまい話があるかとか信じないものは救わないのかと言う批判の的になる。
じゃあ殺人鬼が信じたら救われるのか、と。

2007/04/10

DEADMAN



ジャームッシュの最高傑作である。今をときめくジョニーデップ主演。
半分くらいはニールヤングのおかげ。ウィリアム・ブレイクを追いかける殺し屋達がすばらしい。もちろんノーバディも。それから途中で出会う人食いらしきやつら。
しかし、実はこの映画のすばらしいところはつまらないくらいに無性格なジョニーデップ扮するウィリアムブレイクなのである。

変人が多く登場するジャームッシュの映画のなかで、これほど常識があって社交性もあってまともな人物は見たことがない。
食人種たちに囲まれた時の受け答えがとてもいい。
「どうして髪の毛がやわらかいのか」「ラッキーなだけだ」
「この帽子をなんと呼ぶのか」「わからない」
「これは何か」「紙でできたバラだ」
など。
質問の内容もおもしろいのだが、それに対して彼らの機嫌を損ねないように必死に丁寧に受け答えする姿。
このビルのまともさが、この不思議な映画を太い柱になって支えているのである。

未確認だが、最後のほうで交易所にいる牧師みたいな店員は、コーヒー&シガレッツで俳優の親戚だとかなんとかいうヤツだね。イギーポップも出てる。
ジョニーザキッドを撃ち殺すときに、馬が1回転しつつfuck me? fuck you!というシーンは、多分偶然回ったのではないかと思う。

それから字が読めない奴が出てくるのがいい。
特に導入部で顔がすすけた奴が話しかけてくるところ・・・
あそこはいい。

2007/04/08

志賀直哉 「暗夜行路」

「暗夜行路」はじめました。
志賀直哉は実はフェイバリットの一人である。殿堂入りは・・・微妙なところだ。
ちなみに殿堂入りしている作家は、ツルゲーネフ、ドストエフスキー、三島、芥川。この4人は文句なしである。

微妙なのは、志賀直哉、鴎外、サリンジャー、谷崎、太宰、漱石、ヘッセ、ゲーテ。
シェークスピアも殿堂入りです。

「暗夜行路」、つらい。読めねー。いくつかの短編はおもしろく読んだんだけど。
芸者がどうのとかいう話が激しく興味もてない。まあこれもとりあえず流しちゃおうかな。

2007/04/01

ウィリアム・ギブスン 「ニューロマンサー」

「ニューロマンサー」という本を読んでみることにした。
サイバーパンクとかいうジャンルの草分けだとか。
ハヤカワ文庫。SFですね。めったに読まない。
あんまり好きじゃないんだけど。

3ページ読んだ。
シャブ中の戯言か・・・
どこまで読めるかな

千葉の中心が仁清って韓国かどっかと混同してるな

「サイバースペース」という言葉はこの人が言いだしっぺだとか。「サイバー」っていう言葉も、すたれつつある。
20年の間にコンピュータや通信は大変な進歩をしたけど、進歩すればするほど、かえって「サイバー」な感じはなくなっていくようだ。
テレビゲームとかファミコンが出始めたころ、いかにもコンピュータっぽい絵や音楽の方が、「サイバー」だったように感じる。

まだ数ページなのだがわけがわからない。
しかしいろんな人が絶賛しておりマトリックスなどの元ネタであるとか
サイバースペースなどの言葉を造った人だとか言われているのでお勉強のために読んでいる。1984年に書かれたと言うことである。
当時は少なくとも私にとってはコンピューターにはほとんど縁がなかった。
インターネットなんて想像もしなかった。
テレビゲームやゲーム機器は少し遊んでいたが、とにかくカネがかかるのでなかなか手は出せず、指をくわえてみているだけだった。

サイバーパンクっていったい何か?
「サイバー」という言葉が持つイメージ、超未来でなんでも機械化されたようなイメージは
なんとなくわかるのだが、そんなイメージはSFの一ジャンルを確立するようなものではない。

ちょっと思ったのは、コンピュータやネットワークが万民のものとなって、20年前とは比べ物にならないくらい性能も向上した現代より、コンピュータが登場し始めたころの粗いドットの絵や機械的な音楽のほうが、「サイバー」な感じがする。

今のコンピューターはほとんど透明なメディアとなってしまい、画像も音声も動画も、いままでのメディアをそっくりそのまま再現できてしまっているので、もはやコンピュータを使っている感覚がない。「コンピュータミュージック」という言葉はもう誰も使わない。コンピュータを使わずに音楽を作るほうが珍しいくらいだからだ。「CG」は使われているけど、「これはもはやコンピュータで描いた絵」という意味ではなく、「撮影ではなく人工的に作り出した画像」という意味でしかなくなっている。

コンピュータの性能が向上するほど、「サイバー」な感じは薄れていく。

やっと終わった。カフカ以来の、それを上回る苦痛だった。体調が悪くなったのもこいつのせいではと思える程。よくわからない。パンクというくらいだからあまり真面目にとらえないほうがいいのだろうか?
とりあえずこういう小説もあるのだと、記憶にとどめる程度にしておこう。何かのおりに思い出したらまた読み返そう。今は理解できない。

コーヒーアンドシガレッツ



movie+で。これは古いのかと思っていたが2003年のだった。
ジャームッシュ作品はテレビなどでCMをあまりやらないし上映館も少ないからだろう、気づかずにいた。

オムニバスということになるのだろうが、各断片が細かい。10個くらいあっただろうか。そしてそれぞれはほとんどストーリーらしきものがない。

見覚えのある俳優が何人か出てくる。ベニーニ、イギーポップとトムウェイツ、ビルマーレイ・・・あとフランス語を喋ってたのはゴーストドッグに出てたアイスクリーム屋じゃないか?それから息子にこづかいをせびられるのもゴーストドッグに出てなかったかな。

女のいとこ同士の売れてる女優役は、ブロークンフラワーズに出てなかったかな。

これは一人で見る映画だな。

あの女優役はケイト・ブランシェットといい、
ブロークン・・・には出ていない模様。

ジャームッシュもELVIS好きなんだな。