takeshis'以降、ちょっとおかしいなという作品が続いていたが、今回は切れ味が戻った。
ただし、今回の作品にはロマンというか、スピリッツというか、そういうものが全くない。
それは意識されたものかもしれないが。
映画でのヤクザの抗争というのはみんなそうかもしれないが、この映画では特に、まったくの抗争のための抗争である。
そもそもきっかけが、ヤクザの一番偉い男が、「おまえ最近あいつと仲がいいらしいな」とかいう、全く感情移入もなにもできないことである。ひょんなことから大騒ぎになった、みたいな、軽いというか、透明な話である。