2008/01/28

isis



DylanのDesireの2曲目。hurricaneは有名な名曲なのだが、それが終わった後に始まるこの曲も隠れ名曲である。3拍子で、短い詩がたくさん続くdylan得意のパターン。ある女と結婚して別れてまた戻ってくるというような話。古い映画のような、絵が浮かんでくる。あっさりしてて、しずかで、淡々とした感じ。普段の生活にはない、水墨画のような世界。

このアルバムはJacques Levyという人と共作している。たぶん詩の物語っぽいところは彼によるものだと思う。dylanのアルバムは、余計なことをすると嫌うファンが多いようだが、彼はどんなプロデューサーや共演者とやっても常にそれを消化して、節操がないくらいに豹変するところが素晴らしいのだと思う。

高校3年の頃はこのレコードを60分テープに録音したものを死ぬほど聴いていた。マークノップラーがblonde on blondeを1000回だか1万回だか聴いたと語っていたが、私の場合desireがそれにあたる。blondeも結構聴いたが、今はもう聴くと飽きる。desireも一時期そうなっていたが今はまた新鮮に聴くことができる。