2008/05/21

TAXI DRIVER




この映画にはいろんな縁がある。初めて見たのはテレビで夜中にやっていたのかな?
「タクシードライバー」という名前が一人歩きしていたような記憶がある。
尾崎豊のseventeen's mapのジャケットだったかな、俺の目はtaxi driverのデニーロみたいに燃えていた、なんて書いてあった。

この映画は3回くらい、今までに見ている。
マーチンスコセッシという名前はいまでこそひとかどの映画監督だということになっているが、
よく考えてみると、彼が撮った映画で異色作じゃない、正当な傑作はあるだろうか?

わたしはこの映画について、監督がスコセッシだとか、主役がデニーロだとか、
ジョディフォスターが出てるとか、そういうことは全く関係なく、重要な作品である。

あるとき、一緒に仕事をしていた先輩が俺に言った。
「○○さん、タクシードライバーって知ってる?君を見るとトラビスを思い出すよ」

それは私が雑談で「クリントン(orブッシュ)を暗殺したい」と言ったときである。
どちらか定かではないが
共和党の大統領を暗殺することはありえないので
多分クリントンであろう。
いや、もしかしたら日本の総理大臣かだれかかもしれない。

たぶんお人よしのようでファナティックで何を考えているのかよくわからないところが、
彼と似ていたのだろう。
俺はうれしかった、その先輩はあまり好きじゃなかったけど。

でも、タクシードライバーという映画が何を言いたいのかは、
いまだによくわからない。
さっきNHKのBS2でやっていて、録画したものをみながら書いているのだが・・・

まず、文芸作品ではない。
世界と歴史を肯定する映画ではない。
これを見た人を幸福にしようとして作られた映画ではない。

この映画でおもしろいのは、音楽。
甘い、俗悪といってもいいサックスのメロディーと、
サスペンス・ホラーの効果音的なおどろおどろしい音楽の交替。
これがこの映画のキモのひとつである。