2012/12/05

次に読むもの

「戦争と平和」は、読んでおきたいとは思ったが多分読めないだろうと思っていた本だった。よくおぼえているのは、浪人して予備校に通っていたとき、世界史の講師が「『戦争と平和』は読んでない、だって西村京太郎の方がおもしろいんだもん」と言っていたことだ。世界史を教える人ですら読んでいないものだから、読めなくても仕方がないか、と思っていた。


「魔の山」を読み、聖書を読んだ勢いで、もう読めないものなどない、と思って「戦争と平和」を読んだ。

長編とか、膨大な量のものを読むコツは、細部にこだわらないことだ。一行や二行、意味のわからない箇所があってもとまらずに読み進む。

さて、次は何を読もうか。

ずっと翻訳ものばかり読んできたので、純粋な日本語が読みたくなっている。「細雪」「暗夜行路」も、いつかは読まねばなるまいと思っている。

その前に、「阿部一族」を読んでおこうかと思っている。

でも、「戦争と平和」を読んでしまうと、「アンナ・カレーニナ」をどうしても読みたくなる。

想像だが、「アンナ・カレーニナ」は、おそらく公爵令嬢マリヤのような女性を主人公とした悲劇ではないだろうか。

ただトルストイの長編を続けるのはアレなので、やっぱり日本語の長編を読みたい。