最近全然本を、小説を、読んでなくて、書くことがない。
そういえば、12月にuffizi展を観にいった。
このブログはいわゆる「芸術」についてのものなので、絵画についても書いていいのだ。
が、時間が経ってしまって、印象が薄れてしまっている。
絵画を観ることなどめったにない。数年に1度くらいだろうか。
uffizi展は、ほとんどが「宗教画」であった。イエス、マリア、聖ペテロ、パウロ、とか。
目玉はボッティチェッリである。
彼の名は学校の歴史の教科書で強調されていたが、私はボッティチェッリという人の絵がそんなにすばらしいものだとは、今までは思っていなかった。
なんだか硬直したような、無表情な、何が「ルネッサンス」なのか、という感じだった。
しかし、uffizi展で並べられていた同時代の画家たちの絵と比べてみると、ボッティチェッリはやはり何か違った。
リアルだとか、生き生きとした表情とか、そんな単純なことではないのだが、私にはそのようにしか表現できない。
でも、私は「ルネッサンス」というものを、すばらしいものだと思っていない。
フランス革命とか、民主主義とかも。
その前が暗黒時代だったとも思っていない。
ペストが流行ったのはいいことではないが、疫病が蔓延したら暗黒時代だというのは、それこそ迷信ではないか。