1998年に韓国に行った。
確か帰りの空港でだったと思うが、韓国ポップス名曲集みたいなCDを買った。
そのCDで、JuJu Clubという韓国のバンドを知った。
「バンド」である。ボーカルは特徴のある声の女性でJuJu Clubの最大の特徴でもあると言っていいと思うが、私はバンドとしてJuJu Clubに興味を持ち、気に入り、彼らの発表しているCDを集めた。
そのときにすでに三枚のアルバムが出ていて、2000年に四枚目がリリースされ、すべて買った。
一般的には「韓流(ブーム)」といえば、「冬のソナタ」からということになるだろう。2003年ごろである。それよりは少し前だ。
私にとって韓国は単なるブームではなかったのだが、1998年ごろにも軽い「韓国ブーム」みたいなものがあったような記憶がある。
帰国後、その韓国ポップス集のCDを何度も聴いて、日本の音楽、それはテレビで活動しているようなアイドル的な歌手やグループに限らず、ニューミュージック(古い言い方)とかJポップとか言われるような、本格的なミュージシャン達と比べても、異質なもの、もっというと日本よりもカッコいい、優れた、洗練された、クールさ、そんなものを感じた。
その中でもJuJu Clubは特に気に入った。
このバンドにはユーモア、無邪気さ、切なさ、エスニックなものなど多様なものがあった。
JuJu Clubは韓国でどれくらいの知名度なのか、日本でもそのうち売れるのでは、いや世界的に認められるのでは、くらいに思ったが、その後特にメジャーになることはなかった。
それからしばらく経って、いつ頃だったか覚えてもいないが、
彼らの発表した曲、私が買ったCDに入っている曲の中で、有名な曲にそっくりなものがあることがわかった。
私が把握しているのは以下の三曲である。
"Denis" Blondie
"Carnival" Cardigans
"Bizarre Love Triangle" New Order