2007/07/09

大日本人



「大日本人」と「監督ばんざい」が公開中である。
昨日「大日本人」を見ようと西武新宿駅近くの映画館にいった。
18:50分からの回が始まる30分くらい前だったが、満員札止めだった。
まっちゃんの映画をみんなが見ているのはいいことだが、ちょっとほとぼりがさめるのを待とうか。
さすがの俺も、「監督ばんざい」は見ない。
タダ券でももらって、2時間つぶす必要があって、あるいて10分くらいのところに上映館があって、というような状況なら見るかもしれないが。


「大日本人」
☆☆☆☆★

今回から星をつけることにした。巨大化して怪獣と闘うとかいう話をきいてオジンガーみたいなのをやるのかと心配していたのだが、CMでかいま見える映像はなかなかいいのでひょっとしたらいいかもしれないと期待していた。生活臭のにじみすぎな大の日常と映像としては上質だがくだらなさはごっつと変わらない特撮シーンのギャップがよかった。塚本晋也の鉄男をほうふつとさせる。私はあのインタビューシーンみたいなものをずっとやって欲しかったくらい、楽しかったが、それもあのグロテスクでナンセンスな戦闘シーンがあればこそだったのかもしれない。最後にグダグダな感じになったのは、破綻でも逃げでもないだろう。まっつんはああいうのが本当に好きなんだ。「映画で何をやっとんねん」と言われたかったのだ。映像は美しかった。見ていて気持ち良かった。


大日本人をもう一度見た。2週間くらい前に行ったら満席だった新宿の映画館である。こんどはすわれたのだが席は8割くらい埋まっていただろうか。前回の池袋のときとは客層が違い、カップルが多く20代が一番多かったのではないだろうか。反応もよく、終始クスクス笑いが起きていた。板尾のでてくるところではみんな笑うのは池袋と同じだった。1回目は1時間くらいたったところで退屈になって時計をみたのだが今回は非常に時間のたつのが速かった。問題の「実写」シーンであるが、
もう一度あのシーンの意図を考えてみた。松本は、このまま終わったらカッコよすぎてしまうことを恐れたのではないか。もうお笑い番組に出ても笑ってもらえなくなってしまうのでは、と。それがイヤだった。まっちゃんはいつもくだらない事ばかりいっているしょうもない芸人でありたかった。だからあんな風に最後をわざとチャチにしたのだ。


7/21からリンチの新作が公開されるようだ。見に行こう。
今週から上野で大日本人が始まる。また見ちゃうかな。


大日の3回目を見た。途中で強烈な尿意をもよおしたため、終盤はあまりじっくり見られなかった。
3回目ともなるとさすがに飽きてきた。今まで見たどの映画館よりも客の反応は薄く、かろうじて一人女の子の笑い声がきこえた。
そのコは「おしまい」の文字が出たときに拍手していた。そんなやつは初めてだ。
3回目での新しい発見は、反射をうまく使っていた事。
コンビニやファミレスのガラス窓に映る街の風景に重なる人物、雑多な商品。
スクーターで変電場へ行くのを車内から追う時のフロントガラスにうつるダッシュボード、
たそがれた景色、風に舞う木の葉。それらはとても美しい。
問題のラストであるが、見た後寝て起きて思ったことがあるが、これは一種の「夢オチ」なのではないだろうか。