私は小説以外の本はあまり読まないのだが、この本にはちょっと興味を持って、電車の中などで少しずつ読んだ。
最近、「ビッグデータ」という言葉をよく聞くようになって、それにともなって統計学が注目され始め、「データサイエンティスト」なる職種まで登場してきた。
本書は、統計学がいかに有効で便利であるかをごく穏便に述べたものであって、タイトルほど挑発的なことは語られていない。「なぜ最強なのか。ほかの学問にくらべて何が優れているのか」といったことは全く語られていない。
私は新聞や電車の中などに大きく広告を打たれる、「○○が△△な理由」とか「・・・・になる方法」「○○はなぜXXなのか」など、あまり興味が無いけどその答えだけはとりあえず知りたい、と思わせるようなタイトルの本は読まないのだが、今回はまんまとタイトルにやられてしまった。
この本は、普通にタイトルをつけるなら「ビジネスに役立つ統計学入門」などになるだろう。それでは売れないだろうが。
1600円あったら、文庫本が何冊も買える。100円の古本なら16冊買える。絶対そっちの方がためになる。と思った。