2018/11/28

斬、

塚本晋也監督

「野火」の衝撃がまだ記憶に新しい中、時代劇を撮るというニュースを聞いて絶対に観にいこうと思っていた。

公開日の翌日、渋谷で観た。

新宿で観ようと思っていたのだが、上映しておらず、やむを得ず渋谷へ行った。

なじみのない場所なのでタクシーで行ったが、ラブホテル街のような汚い場所だった。


冒頭は引き込まれた。

見慣れた映画にはない構図、非現実的なのだが強烈なリアリティがある、さすが塚本監督、と感じた。

上映時間は80分と最近の映画にしては短い。

それはよかった。


中盤から少し、興ざめする感じを覚えてきた。

観終わった直後はあまり気分がよくなく、駄作だとさえ感じた。


あそこはこうしたほうがよかった、あのシーンはいらなかった、
あのシーンは監督の自己満足じゃないのか、
などの思いがよぎった。

ラブシーンはみな寸止めだった。

それは当然である。


自涜シーンが出てくる。

そういう映画なのかな。


まあ、カタルシスを得て元気になるような映画なんかじゃないことは観にいく前からわかっていたことだし。