2008/09/21

アキレスと亀

予告編を観た時、イヤな予感がした。
まず、冒頭で挿入されたアキレスと亀について説明するアニメにしらけた。いらないよ、あんなの。
絵がキレイすぎる。TVドラマのようだ。始まってもなかなか映画に入り込めなかった。
主人公を武が演じるようになって、ようやく乗ってきた。やっぱり、武はいい役者なんだろう。
路線的には、最近の2作を踏襲した、ナンセンスコメディである。3部作の最後、マジメな作品を装っていたが。
芸術のために生活も家族も何もかも捨ててしまうところ、最後火をつけて絵を描くところは地獄変を思い出した。
ただ、なんで小屋に火をつけてひまわりを描くのかはよくわからないが。
あのまま死んでしまったらクソ映画になっていたところだ。
結末は予想していなかった展開で、泣きそうになった。
やっぱり、最後にはもっていかれた。