2008/09/16

高岡英夫、松井浩 「インコースを打て」

高岡英夫と松井某の共著。週刊文春で紹介され、ほめられていた。高岡は今どうしてるんだろうという思いもあり、買ってみた。
が、期待はずれだった。
高岡氏の思想を松井氏がなんとかしてものにしようとあがきながら、結局できなかった。高岡氏がこう言っている、という紹介の域を出ていない。
松井氏の文章自体が、「ゆる」んでいない。シュート使いの投手や内角打ちの名人といわれた選手たちの話を紹介しているのも新聞記者のような事実の羅列で退屈だ。
高岡氏の著作を読んだときのニヤニヤしつつ胸躍り、自分のからだがゆるんでいく、そんな気持ちにはなれなかった。