第六編は、正直言って退屈で読むのが苦痛にさえなった。
それまでは「やはりアンナ・カレーニナは素晴らしい小説だ、トルストイは世界一の、歴史上もっとも偉大な作家だ」くらいに思っていたが、第六編は退屈で何のためにこんな話をだらだらと書いているのか、と疑問に思うほどであった。
リョーヴィンが結婚し、アンナとヴロンスキーには子が生まれてカレーニンとの離婚は成立しないものの事実上彼らは夫婦のように暮らす。
二つのカップルの間には小さな嫉妬、喧嘩が起こる。リョーヴィンとキチイの間にはないが、アンナとヴロンスキーの間には愛情が冷める兆しがみられる。
狩りの話、選挙の話、などが続き、アンナはとにかく離婚を成立させたいと強く思うようになる。
約8割読み終わった。いよいよ第七編。