2007/04/13

男たちの大和

ヒットしたというのであまり見る気にならなかったが、テレビならタダなので録画しておいた。今まだ途中なのだが予想通り安っぽい人情モノになっている。
もっとファナティックで悲壮な話だったらいいのにな。
音楽が暢気。長渕の主題歌じゃなくて終始ながれているオーケストラの音楽のこと。画質がよすぎて逆に安っぽい。

出てる役者がポップすぎる。渡哲也、中村シドウ、反町、一茂、奥田エイジ・・・。シドウは特に気に食わん。

そのくせ戦闘の場面ではけっこうグロい。
戦争の悲惨さを伝えようとかいうつもりなのか。
CGもなんか、醒めるね。

2007/04/12

素晴らしき哉、人生!

このタイトルは皮肉でもなんでもなく、そのまんま人生って素晴らしいですね、という意味である。
わたしはこの映画を20歳のころ、ある人にすすめられて見た。
その人との関係は単なる友人よりは少し公的な関係だったのだが、
わたしは素直に感動はできない、というような感想を述べた。
と言いながら実は涙まで流していたのであるが。

しかし、涙を流しながらも、何か違うという感じがあった。
今回再度見てみて、やっぱりおかしいと感じた。

この映画はおそらく、クリスマスキャロルにヒントを得ていると思う。
そして私はクリスマスキャロルにも、この映画と同様の批判的な気持ちがある。

この映画には天使がでてきて人生に絶望した主人公が自殺しないように導いていくのであるが、
それは自分が翼を得るためなのである。
もしかしたら天使は無償の行為でおこなっているが照れ隠しあるいは気を使わせないためにそう言っただけかもしれないからそれはよしとしようか。

天使は主人公が存在しなくなった世界を見せ、人生を取り消す事は苦しみと同時に喜びも消す事になる事を思い知らせる。
そして主人公は生きてるだけで丸儲け的な心境になる。
そこへ、主人公がカネに困っていることを知った人々がカンパをしに集まってくる。めでたしめでたし。


この映画の根底には、人は正しく生きていれば必ず幸せになれる、神様が天使が見ている、だから人のために誠実に生きましょう、という思想が流れている。クリスマスキャロルもしかり。

そういう考えは素晴らしいことのようだが、実は間違っている。
それは、現実はそんなに甘くないなどという意味ではない。

そうとは明言されていないが、この主人公が天使に助けられると言う特別扱いを受けたのは、それまでの人生で自分を犠牲にしておおぜいの人を助けてきたからであろう。
もちろんそのことは素晴らしいことだ。私もそれには感動を覚える。

しかし、だからと言って自分が窮境に陥った時にその見返りに助けてもらえはしないのである。もしそれを期待するのだったら、もしくは自分は今までみんなのために尽くしてきたのにこんな不幸な目にあうなんて神様は不公平だ、と呪おうものならその人の善行はすべて無に帰する。

この映画と対照的なのがヨブ記である。
ヨブも主人公と同様正しき人であるにもかかわらず疫病に打たれた。
しかもこれはサタンが神に断りをいれて打っているのである。
この時ヨブは自分は悪い事は何もしていないと譲らなかった。
しかし、これも神のみこころです、と受け入れる事もせず、
生まれてこなければよかった的な発言をする。

結局ヨブはその後神に祝福されるのであるが、
それはそれまでの正しい行いに対してではなく、病気になっても失わなかった信仰に対してなのである。

信じるものは救われる、という言葉は無神論者やアンチキリスト者にそんなうまい話があるかとか信じないものは救わないのかと言う批判の的になる。
じゃあ殺人鬼が信じたら救われるのか、と。

2007/04/10

DEADMAN



ジャームッシュの最高傑作である。今をときめくジョニーデップ主演。
半分くらいはニールヤングのおかげ。ウィリアム・ブレイクを追いかける殺し屋達がすばらしい。もちろんノーバディも。それから途中で出会う人食いらしきやつら。
しかし、実はこの映画のすばらしいところはつまらないくらいに無性格なジョニーデップ扮するウィリアムブレイクなのである。

変人が多く登場するジャームッシュの映画のなかで、これほど常識があって社交性もあってまともな人物は見たことがない。
食人種たちに囲まれた時の受け答えがとてもいい。
「どうして髪の毛がやわらかいのか」「ラッキーなだけだ」
「この帽子をなんと呼ぶのか」「わからない」
「これは何か」「紙でできたバラだ」
など。
質問の内容もおもしろいのだが、それに対して彼らの機嫌を損ねないように必死に丁寧に受け答えする姿。
このビルのまともさが、この不思議な映画を太い柱になって支えているのである。

未確認だが、最後のほうで交易所にいる牧師みたいな店員は、コーヒー&シガレッツで俳優の親戚だとかなんとかいうヤツだね。イギーポップも出てる。
ジョニーザキッドを撃ち殺すときに、馬が1回転しつつfuck me? fuck you!というシーンは、多分偶然回ったのではないかと思う。

それから字が読めない奴が出てくるのがいい。
特に導入部で顔がすすけた奴が話しかけてくるところ・・・
あそこはいい。

2007/04/08

志賀直哉 「暗夜行路」

「暗夜行路」はじめました。
志賀直哉は実はフェイバリットの一人である。殿堂入りは・・・微妙なところだ。
ちなみに殿堂入りしている作家は、ツルゲーネフ、ドストエフスキー、三島、芥川。この4人は文句なしである。

微妙なのは、志賀直哉、鴎外、サリンジャー、谷崎、太宰、漱石、ヘッセ、ゲーテ。
シェークスピアも殿堂入りです。

「暗夜行路」、つらい。読めねー。いくつかの短編はおもしろく読んだんだけど。
芸者がどうのとかいう話が激しく興味もてない。まあこれもとりあえず流しちゃおうかな。

2007/04/01

ウィリアム・ギブスン 「ニューロマンサー」

「ニューロマンサー」という本を読んでみることにした。
サイバーパンクとかいうジャンルの草分けだとか。
ハヤカワ文庫。SFですね。めったに読まない。
あんまり好きじゃないんだけど。

3ページ読んだ。
シャブ中の戯言か・・・
どこまで読めるかな

千葉の中心が仁清って韓国かどっかと混同してるな

「サイバースペース」という言葉はこの人が言いだしっぺだとか。「サイバー」っていう言葉も、すたれつつある。
20年の間にコンピュータや通信は大変な進歩をしたけど、進歩すればするほど、かえって「サイバー」な感じはなくなっていくようだ。
テレビゲームとかファミコンが出始めたころ、いかにもコンピュータっぽい絵や音楽の方が、「サイバー」だったように感じる。

まだ数ページなのだがわけがわからない。
しかしいろんな人が絶賛しておりマトリックスなどの元ネタであるとか
サイバースペースなどの言葉を造った人だとか言われているのでお勉強のために読んでいる。1984年に書かれたと言うことである。
当時は少なくとも私にとってはコンピューターにはほとんど縁がなかった。
インターネットなんて想像もしなかった。
テレビゲームやゲーム機器は少し遊んでいたが、とにかくカネがかかるのでなかなか手は出せず、指をくわえてみているだけだった。

サイバーパンクっていったい何か?
「サイバー」という言葉が持つイメージ、超未来でなんでも機械化されたようなイメージは
なんとなくわかるのだが、そんなイメージはSFの一ジャンルを確立するようなものではない。

ちょっと思ったのは、コンピュータやネットワークが万民のものとなって、20年前とは比べ物にならないくらい性能も向上した現代より、コンピュータが登場し始めたころの粗いドットの絵や機械的な音楽のほうが、「サイバー」な感じがする。

今のコンピューターはほとんど透明なメディアとなってしまい、画像も音声も動画も、いままでのメディアをそっくりそのまま再現できてしまっているので、もはやコンピュータを使っている感覚がない。「コンピュータミュージック」という言葉はもう誰も使わない。コンピュータを使わずに音楽を作るほうが珍しいくらいだからだ。「CG」は使われているけど、「これはもはやコンピュータで描いた絵」という意味ではなく、「撮影ではなく人工的に作り出した画像」という意味でしかなくなっている。

コンピュータの性能が向上するほど、「サイバー」な感じは薄れていく。

やっと終わった。カフカ以来の、それを上回る苦痛だった。体調が悪くなったのもこいつのせいではと思える程。よくわからない。パンクというくらいだからあまり真面目にとらえないほうがいいのだろうか?
とりあえずこういう小説もあるのだと、記憶にとどめる程度にしておこう。何かのおりに思い出したらまた読み返そう。今は理解できない。

コーヒーアンドシガレッツ



movie+で。これは古いのかと思っていたが2003年のだった。
ジャームッシュ作品はテレビなどでCMをあまりやらないし上映館も少ないからだろう、気づかずにいた。

オムニバスということになるのだろうが、各断片が細かい。10個くらいあっただろうか。そしてそれぞれはほとんどストーリーらしきものがない。

見覚えのある俳優が何人か出てくる。ベニーニ、イギーポップとトムウェイツ、ビルマーレイ・・・あとフランス語を喋ってたのはゴーストドッグに出てたアイスクリーム屋じゃないか?それから息子にこづかいをせびられるのもゴーストドッグに出てなかったかな。

女のいとこ同士の売れてる女優役は、ブロークンフラワーズに出てなかったかな。

これは一人で見る映画だな。

あの女優役はケイト・ブランシェットといい、
ブロークン・・・には出ていない模様。

ジャームッシュもELVIS好きなんだな。

2007/03/31

シャイニング



movie+で観た。

映画監督として私の中で殿堂入りしているキューブリックの作品。私が彼の名を知る前に公開されたものだが、あのニコルソンが壊れたドアから顔を出して恐ろしい形相で笑っている絵は、いやというほど見た記憶がある。テレビでCMでもやったのだろうか?公開当時もかなり話題になったはずである。

そのころサスペリアだのポルターガイストだの、恐怖映画が流行って、シャイニングもそういうブームの一つだと思っていた。私はホラー映画が好きではないので、まったく興味がなかった。

彼の名を知ったのは2001年を見たときで、その後シャイニングも彼の作品であった事を知り、ジャックニコルソンという人の事も知り、スティーブンキングという人の事も知った後、ようやく見ることになった。

スティーブンキングものも流行っていたが興味がなかった。ホラー、サスペンス、SF的なものには興味がなかったので。ツインピークスとかも見ていない。
見るきっかけは、新聞のコラムで、序盤の景色がすでに怖い、みたいな事が書いてあったことだ。

1回目見たときの印象はあまりよくなかった。退屈で眠気を我慢しながら見た記憶がある。REDRUMと双子の女の子については強烈な印象があったが、それだけだった。
今回はそれから10年近くたっている。受けた印象はかなり違っているが、そんなに傑作ではない、というのは変わらない。すっきりしない最大の原因は、なぜジャックがおかしくなったのかがわからないところだ。ジャックニコルソンの演技がすごすぎて、もう最初からこいつちょっとオカシイぞという目で見てしまう。

あとはダニーがかわいいなというのと、奥さんが気持ち悪い。終盤は憎悪さえ抱き、ジャックに感情移入してしまいそうになる。雇い主に対する俺の責任を考えた事があるのか、というジャックの言い分ももっともだ、などと。

最後助けに来たハロランだっけ、があっさり殺されてしまうのも後味が悪い。
最後にオチのように写るジャックそっくりなヤツの写真も、だからなんだ、という感じ。

2007/03/16

Broken Flowers

途中までなのだが、ジャームッシュのpermanent vacationを見た。とてつもなく甘美な眠気に襲われ途中で挫折してしまった。strangerなどの乾いた感じ、枯れた感じはまだないもののただものでなさは感じられる。

vacation は最後まで見た。

そして、broken flowersを見た。

・・・・・

うかつな事はいえない映画である。
2005年カンヌグランプリだって!  (※)
知らなかった・・・。
これ、日本で公開された?されてないだろ?

DVDを買ったのだが、4935円もする。
まあいい。

まず・・・。
ゴーストドッグを見たときになんとなく感じたのだが、
この作品を見て確信した。
武とジャームッシュは友達だろ?
もしくはどっちかがパクってるだろ?
ゴーストドッグとbrother
takeshis'とbroken flowers
公開時期を調べればどっちが黒かわかる。

それはさておき、
この映画自体について語ってみよう。

これは、お笑い映画だよな?
少なくとも3回くらい上向いて笑った。
最初に笑ったのは、レーサーの写真などが飾ってあるシーン。
これは笑うところじゃなかったかも。
それから、犬がウィンストンそっくりだったところ。
これは確実に笑うところだ。
そして、名前は忘れたけど何しにきたの?とfuckという単語を交えて冷たく言われたところ。
それから・・・ラストシーン。
ドンそっくりな若造。
コントかよ!!!

これがカンヌグランプリなのか・・・(※)

amazonのレビューにわかりやすいオチとか言ってる人がいたけど、そんなことはない。
わかりやすいってまさか、そっくりなのが息子でした、って事?
そうでなきゃ、サンドイッチおごった若者が実は息子だったって事?
これはどっちでもないしどっちともとれる。
ストーリーはどうでもいい映画だ。
そもそもあんな一通の手紙から過去の女たちに会いに行くという設定に無理がある。
隣人の変なヤツにすすめられたからというのも無理がある。
その辺はもっとテキトーにやってくれた方がよかった。
なまじ撮り方がまともなだけにその辺の違和感があった。
でもそれも最初だけ。途中からはニヤニヤしながら見た。
なんだよあの過去の女の周りにいるちょいエロ女たちは。
軽い映画。軽い映画だよこんなの。

(※ Broken Flowersが受賞したのは「審査員特別グランプリ」。当時はグランプリだと勘違いしていました。)

2007/01/27

Year of the horse

stranger than paradise を観て以来ジャームッシュ作品は基本的に公開されたら劇場で観ている。ゴーストドッグが最後だけど。あの後やってるか?

これは私がめったに行かない渋谷で観た。ニールヤングのライブとインタビューを集めたものでしかない。ニールヤングは素晴らしいとは思うけど。fuckin' upは名曲だとも思ったけど。dead manのギターは素晴らしかったからね、そのお礼だったのかな。特筆することはない。
movie+。

2007/01/20

austin powers Gold Member

これもmovie+。これは公開初日に劇場で見た。
期待はずれだった記憶がある。しかしオースティンパワーズ自体は、キャラ設定とマイクマイヤーズがすばらしいいので傑作であることには間違いない。
しょうもないストーリーだが映像が美しい。ミュージカルを見ているようだ。
「ジョンソン」ネタは小学生なみのギャグだが大好き。

フルメタルジャケット

movie+で録画しておいたもの。1987年か。はじめてみたのはレンタルビデオだった。この映画は傑作だ。感動するというのではないけど、前半の鬼軍曹の罵りっぷりはすばらしい。そしてデブのキレっぷり、衝撃の結末。後半は戦争のほんの一部の小さなできことであるがそれが見事に、将棋の手順を見るように論理的に描かれる。基本は反戦的な匂いがあるけど、キューブリックのこと、そんな単純ではない。今回で3回目かな。やっぱりキューブリックはすごい。

2007/01/02

郵便配達は二度ベルを鳴らす(The Postman Always Rings Twice)

しばらく前にBS2でやったのを録画しておいたものだ。高校生の頃過激なラブシーンで話題になったのでテレビで見たがよくわからなかった記憶がある。一番気になるのは題名の意味だ。原作があって4度も映画化されているらしい。
録画した後にエロいのじゃないってことに気づいたので見てなかった。
サスペンスドラマですね。主役の女がよく描かれていたね。原作は実話にもとづいているとか。結局題名の意味はわからなかったがなんか意味があるらしいよ。

2007/01/01

未知との遭遇




テレビがつまらない。ケーブルテレビでスクールウォーズや銀河鉄道999がやっていたのでちらちらと見る。そして、「未知との遭遇」がちょうど始まるところだったので見てみた。

以前にも書いたが私はスピルバーグの映画があまり好きではない。しかし小学生の頃から彼の作品が公開されるといつも大騒ぎになっていたので、めぼしいものはたいてい見ているが。未知との遭遇は初見である。

リアリティが逆に鼻につく。神経質でできの悪い学者みたいな主人公のキャラクターも魅力を感じない。おかしくなった主人公を簡単に捨てる妻。

結局宇宙人の目的はなんだったのか。子供を強引に連れ去ったのはなぜなのか。軍人ではなく一般人とあいたいということか。また、宇宙人というのは結局人間をゆがめたものでしかない。私は宇宙人は人間でUFOは人間の乗物であると思っている。

ふと思ったのが、この宇宙船や宇宙人たちが映画そのものあるいは芸術のメタファーかもしれないということ。
あの山みたいなの作るところなんかまさに創作活動だよね。
家族に捨てられて。周りの人からはキチガイあつかい。
宇宙人との会話は音楽でおこなわれた。
宇宙人をおそれない無邪気な子供と警戒する大人たち。