2008/12/15

夏目漱石の病気

漱石は胃が悪くて、何度も胃潰瘍を起こした末に、潰瘍が胃壁を食い破って血管が切断されて出血するという壮絶な死に方をしたそうだ。ガンだったのではないだろうか?
また、彼は「神経衰弱」だったことも有名であり、作中にもそういう主人公が出てくる。
彼の病気について調べていくうちに、面白い説を見つけた。
漱石は胃潰瘍と神経衰弱という二つの病気を抱えていたが、なぜか胃潰瘍になると神経衰弱がおさまっていたという。
そして神経衰弱とはドーパミンの過剰分泌によっておこされる「統合失調症」であり、漱石の体は胃潰瘍の激痛に耐えようとしてドーパミンが大量に分泌されるようになって、胃潰瘍がないときはそれが統合失調症として発症し、胃潰瘍になると鎮痛作用として働くために統合失調症の症状がおさまっていたというのである。
漱石は子供の頃からたくさん病気をしていて、そういう体になったというのである。

私も自分でも覚えていないくらい幼い頃に病気をして、医者が注射する薬の種類だか量を間違えて、危険な状態になったという話を聞いている。そして、子供の頃はいつもだるくて気持ちが悪いことが多かった。遠足でバスに乗れば酔うし、朝礼でたっていれば立ちくらみを起こして座り込むし、すぐ下痢をするし、という具合に。

それはほとんど精神的と言うか神経症というか、学校生活でのストレスから発症したものだと思っている。
学校に慣れてくるとだんだん収まっていき、中学生になって部活動を始めて体も強くなっていくと心身ともに落ち着いていった。

しかし、その頃には私は自分の精神が人とは違うことに気づき始めていた。
もしかして私も、幼児期の苦痛に耐えるために、大量のドーパミンを分泌する体になったのではないか?
そして、いわゆる「天然ボケ」とか「不思議ちゃん」とか「電波」とかいわれる人たちも、同様なのではないか?