2008/12/24

Kids Return

この映画は公開当時に、キャバクラで知り合ったとてもかわいいコと一緒に観に行った。
そのコには8万円の財布を買ったが、手すら触れずに、ほどなくして別れた。

カップルで観るような映画ではない。
新宿の映画館だったが、終わった後、女の子が一人ワンワン泣いていて、となりに男がなすすべもなくうなだれていた。

この映画は、武の作品のなかでは評価が高いほうに入ると思うが、
私はこの映画があまり好きではない。
確かに、魅せられるものはあって、今回も一気に観た。

でも、何か腑に落ちないものがある。
武が、裏で笑っているように思えてならない。

一見シリアスな話なのだが、成功者として描かれるのは漫才師とトリッキーなボクサーである。
トリッキーなボクサーについては、あの後挫折する感がミエミエのようでもあるが・・・。

自分が漫才で大成功しているし、ボクシングジムにも通っていたそうだし、
多分自分が見てきた人々を描いているのだろう。

でも、あまりに残酷で救いがなさ過ぎる。
ヤクザの描き方も、薄汚くて醜すぎる。

どうしてもこの映画は好きになれない。