2008/12/03

タワーリングインフェルノ

BS2でやっていた。先日亡くなったポールニューマンの追悼放映だ。この映画のことはよく知っているが、観たことはなかった。公開は1974年だからわたしが小学生になるかならないかの頃である。しかしなぜこの映画のことをよく記憶しているのかがわからない。この映画のチラシだかポスターが高値で取引されているとかいう理由だったような気もするが・・・しかしわたしはこの映画を見ようという気にはならなかった。単に高層ビルが火事になってパニックが起こるというだけのくだらない映画だと思っていたからだ。

そして、そのわたしの予想通りのくだらない映画だった。

ダイハードそっくりだったが、ダイハードのような爽快感はない。火事の原因が人間のエゴによる過失だからである。わたしはこの映画をぼーっと見ながら、原作者のちょっと病的な心理を感じていた。まったくのカンだが、この作者は高齢にさしかかり、生活や健康について不安を感じ始めていたのではないか。特に塔と炎というと、性的な情念とそれに耐えられない肉体、という連想をどうしてもしてしまう。