「魔の山」を読むことにした。
今わけあって時間があるのと、先日文字数を数えて恐れるほどのボリュームでないこともわかったからだ。
3、4回トライしているが挫折している。
そこで今回は、熟読することにした。
熟読といっても、書かれている内容を吟味するのではなく、知らない言葉は辞書を引いて調べ、人名が出てきたらそれをメモし、主人公との関係などを記録しておく。
気になる表現や、気に入った表現、意図がよくわからない表現などは抜書きする。
書かれている内容自体を熟考し吟味するときりがないので、とりあえず固有名詞とか、聞いたことのない言葉や、なんとなく想像はつくが正確に説明できない言葉等を調べる。
また、知っている言葉でも、自分が使うくらいに慣れ親しんでいない言葉は、書き出す。
これらのことを、紙のノートに書き付けておこなう。
今、前書きから第一章の「到着」という節(?)をこの方式で読んだ。
15ページくらいだが、1時間くらいかかった。
1ページあたり4分かかったことになる。
これくらい気合をいれて読めば、読みながら上の空になることはない。
このペースで全部読むと大変な時間がかかることになるが、
メンドクサイのは最初だからだ。
この読書は、単に「魔の山」を読むというだけでなく、
最近感じている読書力の低下を止め、読書法を再考する目的もある。