2012/11/01

旧約聖書を読む (24) エレミヤ書

エレミヤ書は歴史の記述も多い。

エレミヤとイザヤは、イスラエルに対する警告の役目でやってきたと思っていたが、そうではなくて、もうどうしようもなくなった彼らに、希望を持たせるという役目の方が重要だったのではないか。

エレミヤ書では、31章

「見よ、わたしがイスラエルの家とユダの家とに新しい契約を立てる日が来る。」
「わたしの律法を彼らのうちに置き、その心にしるす。」
「人はもはや、おのおのその隣とその兄弟に教えて、『あなたは主を知りなさい』とは言わない。」
「わたしは彼らの不義をゆるし、もはやその罪を思わない。」

など。そしてこれは「新約」の概念である。

そして、50章に
「わたしの民は迷える羊の群れである」
というフレーズが出てくる。
この、今日ではキリスト教徒言えば「迷える子羊」というくらい誰もが知っているたとえが登場したのはここが初めてではないだろうか?

終盤では、イスラエルとユダを捕囚したバビロンの崩壊が「予言」されている。