旧約聖書を読む (27) ダニエル書

「それゆえ、エルサレムを建て直せという命令が出てから、メシヤなるひとりの君が来るまで、七週と六十二週あることを知り、かつ悟りなさい。」(9章)

ついにはっきりと救世主について言及される。ちなみにこれを言っているのはガブリエルである。
ガブリエルは天使である。が、聖書にはその説明はない。


ダニエル書は預言書あるいは黙示文学とされているようだが形式としては歴史書である。
ただし、炉に投げ込んでも死なないとかライオンのいる穴に投げ込んで一晩たっても死なないとか信じがたいことが多く、預言は具体的かつ細かすぎてこれまた信じがたい。


ちなみに上記の引用について詳しく解説している人をインターネットで見つけた。ピタリと的中しているというのだが、その説明はこじつけとしか思えずそのこじつけでも説明できていないように思えた。

11章では戦争が起きて南の王と北の王がどうのこうのという預言があるのだが、これも非常に具体的すぎる。

マタイによる福音書で、イエスがダニエルの預言について言及している。
24章
「預言者ダニエルによって言われた荒らす憎むべきものが、聖なる場所に立つのをみたならば(読者よ、悟れ)、そのとき、ユダヤにいる人々は山へ逃げよ。」


ダニエル書の以下の箇所のことであろう。
 
9章27
「彼は一週の間多くのものと、堅く契約を結ぶでしょう。そして彼はその週の半ばに、犠牲と供え物を廃するでしょう。また荒らす者が憎むべき者の翼に乗って来るでしょう。」

12章11
「常供の燔祭が取り除かれ、荒らす憎むべきものが立てられる時から、千二百九十日が定められている。」


ちなみにイエスが言ったのは世の終わりのときのことで、そのときに彼が「再び来る」という話の上でである。

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