2012/11/15

「戦争と平和」 (3) 第一巻 第三編

ピエールとエレンが結婚する。マリヤがアナトーリとの縁談を断る。どちらも、本人以外の意向が強く働いている。

そして、アウステルリッツのいわゆる三帝会戦。いままで会話の中でしか出てこなかったナポレオンが登場して、負傷して捕虜となったアンドレイ公爵に言葉をかける。アンドレイ公爵には尊敬していたナポレオンが小さなものに映る。

会戦のくだりはわくわくして一気に読んだ。私は戦争を描いた小説はほとんど読んだ記憶がないが、登場人物の心理と状況が織り交ぜて語られて緊迫感が伝わってくる。

ロシア・オーストリアの皇帝が登場し、それを見るものの目には神々しい人物として映っており、筆者にも尊敬の念が感じられる。

第一巻が終わった。